食品開発者が添加物について解説します!「うまみ」編

健康と栄養

みなさん、「うまみ」という言葉を聞いて何を連想しますか?

かつおぶしや昆布、それとも魚介のだし・・・?

ちなみに私はうまみのある食べ物ではあれが好きです。だしたっぷりの茶碗蒸し!!!

日本人でよかった~ってなりますね。卵と鶏肉と野菜と銀杏がだしでまとまり繊細な舌触りが(ry

さて、食品の中にはいろいろな「うまみ」が含まれています。

今回は、そんな「うまみ」について、食品開発者がざっくりと解説していきたいと思います!

食べ物にどんなうまみ成分が含まれているか、加工食品に含まれているうまみ添加物について書いていきます。それではいきましょう。

「うまみ」の正体はアミノ酸!(たまに核酸!)

「うまみ」成分とはすなわちアミノ酸です。アミノ酸といえば誰しも聞いたことがあるのではないでしょうか。また、アミノ酸ではなく「核酸」のうまみ成分もあります。

ここで、加工食品のパッケージ裏を見てみましょう。

これは、私が今日食べたカレールウのパッケージです。よれよれだけど許して!目の前にあったので丁度良かったのだ(‘ω’)

右側のほうに、「調味料(アミノ酸等)」って書いてあるの見えませんか?これ、カレーにうまみをプラスするために入れたアミノ酸です!「等」って書いてあるのは核酸も含む複数のうまみ成分を配合しているからです。

スパイスやお肉、野菜のうまみが入っているのになんでわざわざアミノ酸を足すのかって?

アミノ酸をいれると、ぐっと全体の味が持ち上がってとてもおいしいんですよー!カレーでいうと、ソースにコクが出て奥深い味になるというか・・・

アミノ酸は、しょっぱい系の加工食品に欠かせない味のパートナーなのです。

うまみの成分とは!?具体例を紹介します!

アミノ酸や核酸と一言で言っても、いろんなうまみ成分があります。

食品開発者は、複数のうまみ成分を組み合わせて、理想の効果が出せるように開発してるんです!

実際にどんな成分があるのか、私が実際に舐めてみた時の味の感想を交えつつ紹介します。

成分名含まれる食べ物
L-グルタミン酸ナトリウム昆布
イノシン酸(IMP)かつお節
L-アスパラギン酸ナトリウム野菜(アスパラガスに多い)
コハク酸二ナトリウム貝類
DL-アラニン魚介や肉
  • L-グルタミン酸ナトリウム ・・・うまみ成分中、知名度No1だと思われるグルタミン酸。かの有名な「味の素」の主成分として市民に大人気?ですね!これさえ入れておけば大体深みのある味になります、間違いない逸品です。直舐めしたら、甘さを伴ったうまみが口の中にじわーっと広がっていき、しっかりと後味まで感じられます。味のイメージは臭みのない昆布。
  • イノシン酸(IMP)・・・かつお節の主成分として、多くの日本人がお世話になっているのがこのイノシン酸です。こちらを舐めた時は、中~後味にシンプルで癖のない、しかしはっきりとしたうまみ単体が味わえます。おいしい。
  • L-アスパラギン酸ナトリウム ・・・野菜や牛肉に含まれるうまみ成分です。アスパラガスに多いのはちょっと面白いですね。名前をまんまではなく微妙に似せてきているのが( *´艸`)ちなみに、野菜のうまみだけあって、舐めた時はすっきり系のうまみがスーーっと溶けて無くなります。後味が無味・・・。
  • コハク酸二ナトリウム ・・・こちらは貝類のうまみ。舐めると、最初にガツンとした酸味がきて、そのあともわ~~んとするアサリやしじみっぽい癖のあるうまみが来ます。私はちょっと苦手な味。
  • DL-アラニン ・・・魚介や肉に幅広く含まれる成分です。舐めたときは、うまみよりも甘みが目立つ味です。むしろうまみはほとんど感じない(´・ω・`)なんだかうまみ成分というより甘味料っぽい味ですね。

うまみを楽しもう!

自然の食品に含まれていて、加工食品にも欠かせない「うまみ成分」。

うまみの有無で、食事の満足度が変わることもあり、うまみって大事だなーと思っています。

ちょっとだけ意識して商品パッケージを見たり、イノシン酸うまうま(*‘∀‘)と思いながらかつおだしを取ったりして、うまみのある食生活を楽しみましょう!!

それでは!

この記事を書いた人
みりあ

食品メーカーで研究開発職やってます!管理栄養士国家資格有。主な話題は食品/仕事/お金や生活/趣味について。趣味はゲームとウサギです。
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