【食品メーカー】BtoC企業、BtoB企業の違い【商品開発】

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食品メーカー開発のみりあです。

突然ですが、「BtoC」・「BtoB」企業って、みなさん何のことだかわかりますか ?

実際にメーカーに勤めたことのある方でないと、あまり聞きなれない言葉かもしれません。

この2つは似たような単語に見えますが、会社の事業内容や、仕事内容がガラッと変わってくる大事な分類なのです。

特に、メーカーへの就職を考えている方は、ここを理解しているかどうかで会社の選び方が変わってきますので、ぜひ覚えていてもらいたい知識なんです!!

 

まずは、言葉の意味を見てみましょう!

【BtoC企業、BtoB企業って何の略?】

BtoC:「Business to Consumer」=一般の消費者向け商品を作る企業
BtoB:「Business to Business」=企業向けの商品を作る企業
 
一言で説明するとこんな感じです。
みなさんがよくTVCMで見かける会社はほとんどが「BtoC」企業ですね。「BtoB」企業が作る製品は通常のスーパーなどでは買えないので、触れる機会が無いと思います。

私みりあは、 「BtoC」「BtoB」両方のメーカーで商品開発の経験があります。

  • 開発する商品の違い
  • お仕事の「やりがい」の違い
  • 就職活動の違い

などなど・・・

両方で働いてみた視点から、お互いの特徴を紹介していきたいと思います。

では、さっそく本題にいきましょう!

 

「BtoC」企業について

 

○開発する商品・・・一般の消費者向け商品を作る!
○やりがい・・・自分が作った商品がそのまま市場に並ぶ
○就活では・・・知っている企業が多いのでわかりやすいが、競争率も高い

 

まずは、一般の消費者向け商品を作る「BtoC」企業について説明します。

「一般の消費者向け」と書きましたが、みなさんはどんな商品を想像しますか?

 

実は、普通のスーパー、コンビニなどで売られている商品は全て「BtoC」企業の商品です!

自販機のお茶、コンビニのおにぎり、スーパーのお惣菜などがそうですね。

 

有名な企業も多く、大企業なんかは一般の人でも知名度が高いです。

テレビや電車広告なんかは「BtoC」企業の商品が並んでいますね!

家族や友人に勤め先を聞かれた時には、説明しやすく、話した時のウケもいいでしょう。

私も、とあるBtoC企業に勤めていたときは、社名を言えば「そうなんだ!そこ知ってるよ!」と簡単に理解してもらえたので説明が楽でした(*’▽’)

 

このように、BtoC企業が作るのは一般消費者に販売する商品なので、中身だけではなくパッケージや宣伝にも非常に力を入れているのが特徴です。

もし開発担当になったら、

  • 一般消費者が求めているのはどんな商品か?
  • 競合他社に勝つため、どんな特徴のある商品にしようか?
  • このパッケージや商品名でほんとうに買ってくれるか?
  • どんな商品説明をして消費者への認知度を上げようか?

などなど・・・考えることは非常に多く、難易度が高いです( ;∀;)

しかし「自分が作った商品がそのまま市場に並ぶ」ので、達成感もかなり大きいです!

最初から最後まで手掛けた商品が並んでいるのを見れるのはBtoC企業の醍醐味でしょう。

 

また、就職活動(特に新卒採用)では、BtoC企業は就活生からも大人気です。

認知度があるので当然といえば当然なのですが、その競争率は高くなってしまいます。

特に一部上場の大企業や、CMなどで有名なメーカーは顕著ですね。

大企業の会社説明会に行くと、大量の学生が集まっているので圧倒されます。笑

ただ、大企業であっても「工場での生産業務」「営業職」などは、比較的募集人数が多いので狙いやすいところではあります。逆に、「開発」「研究」職は採用人数が少ない企業が多く、倍率は高くなりがちです。

 

 

「BtoB」企業について

 

○開発する商品・・・企業(メーカー)向け商品を作る!
○やりがい・・・作ったものが幅広いジャンルの商品に使われる!
また、専門性の深い知識が得られる!
○就活では・・・新卒の応募者は少ないが、会社自体が見つけ辛い
 
 
お次は、企業向け商品を作る「BtoB」企業について説明します。
 
こちらは、どんな商品を作っているの?と聞かれても、あまりぱっと思い浮かばない方も多いでしょう。なぜなら、私たち消費者が普段の生活で「業務用商品」を買うことはないからです。
 
 
たとえば、こちらの商品を見てみましょう。
 
 
これを「ポテトチップス コンソメ味」と仮定します。
このポテトチップスを作るのにはいくつかの材料が必要ですよね?
 
皮むきじゃがいも、揚げ油、コンソメ調味料」あたりでしょうか。
 
これらの材料をメーカー向けに販売しているのが「BtoB企業」なのです!
 
 
なんとなくわかっていただけましたでしょうか?
 
BtoB企業は、例えば「揚げ物に適した油」や、「かけるだけで美味しいコンソメ味になる調味料」などの業務用商品をメーカーに販売して売り上げを立てているんです。
 
 
また、BtoB企業は主に2パターンの商品を作っています。
  1. 通常のラインナップとして持っている、色々な販売先に売るための業務用原料
  2. 販売先の企業の要望に合わせて作る、「あなただけのオリジナル」業務用原料

正直よくわからないんですが・・・となるでしょう。この辺りは、実際に入社して働くまであまり理解していなくても大丈夫です。笑

2の場合だと、例えば、「普通のコンソメよりチキンの味が濃いものを作ってほしい」とポテトチップスメーカーに言われたとき、相手の希望に合わせて改良したものを販売するような感じですね。

相手の要望を満たすために細かい調整が必要だったり、必要な知識量も多くなってしまうのですが、その分じっくり取り組んで専門知識も増えるので、やりがいを感じます。

 

また、一般消費者向けのメーカーだと「企業の得意ジャンル」商品の開発にしか関われないことが多いのですが、企業向けだと「幅広いジャンル」の開発に関われるのが面白いポイントです。

例えば「砂糖」を扱うメーカーだったら、飲み物やお菓子、ソースなど多くの商品に使ってもらえますからね。

作ったものが直接店頭に並ぶことはありませんが、BtoCにはない魅力があるのがBtoB企業です!

 

また、就活の際は正直「社名も知らない」状態なので、BtoB企業自体見つけるのが難しいです。

私が新卒の時は、まったく情報が出てこないのと、そもそも業務用メーカーという存在をよく知らなかったので探すことすらしませんでした・・・。(´・ω・`)

BtoCに就職して、しばらく開発をやってきて、業界のことが分かるようになったおかげで興味を持ちました。

 

業務用食品のメーカーに興味をもったなら、ネットで検索して情報収集するのもありでしょう。

また、もし業界の「展示会(商品を紹介するイベント)」に参加できると、沢山のメーカーに出会えるので、もし学生参加OKの展示会があれば、一度行ってみるのも参考になると思います!

 

BtoC・BtoBは協力して商品を開発している!

 

それぞれの業態について紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?
 
1つの商品が世に出るまでに、いくつもの企業が関わっているんですよね。
 
一般消費者の目に見えないところで、企業同士が協力してより良い商品を作り上げようと努力しています!私も開発者として、美味しい食品が作られるようこれからも頑張りたいですね!
 
今回の記事が、色々なメーカーに興味を持つきっかけになればうれしいです(*´ω`*)
 
それではまた!
 
 
 
この記事を書いた人
みりあ

食品メーカーで研究開発職やってます!管理栄養士国家資格有。主な話題は食品/仕事/お金や生活/趣味について。趣味はゲームとウサギです。
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